AviUtlのみで可愛いマスキングテープを作成する方法
結婚式のプロフィールムービーは写真がメイン。工夫しないと単調になりがちです。
写真をマスキングテープでペタっと貼る演出で、プロフィールムービーを可愛く仕上げてみませんか?
画像をポラロイド写真風にする方法と組み合わせて、簡単に出来ますよ!
AviUtlの使い方に慣れてない方は基本的な使い方のページもあわせてどうぞ。
AviUtlで作成したマスキングテープの見本
今回は3種類のマスキングテープの作成方法を解説します。
画像不要! 可愛いマスキングテープのAviUtlでの作成方法
Step1. Sceneの設定を変更する
Sceneで作成することにより、次のようなメリットがあります。
- 何度も使いまわしが簡単
- タイムラインや設定ダイアログがスッキリする
- 表示速度の調整が容易
Sceneはタイムラインの左上、Rootと書いてある箇所をクリックすると選べます。
今回はとりあえずScene 1で作成してみましょう。
Scene 1に移動したら、Scene 1の箇所を今度は右クリック
をクリック。画像サイズをお好みのサイズにして(後からでも変更できます)、アルファチャンネルありにチェックを入れます。
アルファチャンネルとは透明度の情報データのことです。アルファチャンネルありにすると画像データに色だけではなく透明度のデータも含まれ、黒い部分が自動的に透過処理されます。
Step2. Sceneで図形オブジェクトを用いてマスキングテープの原型を作成する
タイムライン上で右クリック
を追加。オブジェクトの長さ(表示時間)は長めに設定しておきましょう。図形の種類を四角形にして、サイズや縦横比、ライン幅はお好みで。
両端をギザギザのテープカッターで切った具合を表現するために、ラスターを追加します。
うっすらとシャドーを付けることで、のっぺりした表現になるのを防ぎます。
以下、設定ダイアログの設定項目です。フィルタ効果は設定順に並んでます。(省略している項目はデフォルトの数値)
- 標準描画
- サイズ:500
- 縦横比:-80.0
- ライン幅:4000
- 図形の種類:四角形
- 色の設定:RGB( 255, 217, 207 )
- ラスター
- 横幅:5
- 高さ:10
- 周期:0.00
- シャドー
- X:3
- Y:3
- 濃さ:20
- 拡散:5
Step3. マスキングテープの模様を作成する
Step2. で作成した図形オブジェクトを下のレイヤーにコピーし、ラスターとシャドーのフィルタ効果を削除します。
フィルタ効果の追加
で上下左右少しずつ領域を拡張し、マスキングテープの端っこで模様が途切れるのを防ぎます。
下のレイヤーにある図形オブジェクトを右クリック
します。これで、模様作成前の下準備は完了です。現在の状態はこんな感じ。
ここから作成したい模様によって設定項目が異なります。全てレイヤー2の図形オブジェクトに追加・変更します。
斜めストライプの模様
さつきさんの斜めブラインドでストライプ模様が表現できます。
導入がまだの方は「AviUtlのおすすめスクリプトと追加方法」を参考に導入してくださいね。
- 標準描画
- 色の設定:お好みで(レイヤー1とは異なる色)
- アニメーション効果(斜めブラインド@ANM1)
- 幅:10.0
- 角度:-45.0
- 時間:0.00
水彩風模様
もやもやした水彩画風の模様です。こちらは標準のフィルタ効果で表現可能です。
- 標準描画
- 色の設定:RGB(255, 255, 255)
- ノイズ
- 強さ:120.0
- 周期X:2.00
- 周期Y:2.00
- しきい値:25.0
水玉模様
水玉模様はレイヤー2の図形オブジェクトを、図形の種類を円に変更&もろもろを調整します。
- 標準描画
- 回転:45.0
- サイズ:10
- 縦横比:0.00
- ライン幅:1000
- 図形の種類:円
- 画像ループ
- 横回数:20
- 縦回数:20
Step4. SceneをRootで読み込む
作成したマスキングテープを、Rootで読み込む方法です。
Rootに戻ってタイムライン上で右クリック
を追加します。設定ダイアログで読み込むSceneを選択可能です。
マスキングテープを活用した動画サンプル
マスキングテープをペタっと貼る動きは、rickkyさんのロール巻取(ページめくり)という外部スクリプトを活用しています。
AviUtlで導入している拡張編集が0.92以前の方はrikkymodule&memory、0.93rc1の方はrikkymodule(version2)をダウンロードしてください。
拡張編集のバージョンはメインウィンドウの で確認できます。
サンプルムービーの背景画像は無料のテクスチャ素材をお借りしています。
その他、動画制作の手順やアイデア・テクニックについてはまとめページをどうぞ。
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