キャンバスにブラシで徐々に描くプロフィールムービー【AviUtl】

2021-07-18ムービー

キャンバスにブラシで絵を描くような演出のムービーっておしゃれですよね。

一見、有料ソフトを使わないと難しそうな演出も、AviUtlと素材を活用すれば無料で出来ちゃいます。

このページでは、AviUtlのカスタムオブジェクト(移動軌跡)を用いた、絵画のようなおしゃれなムービーの作成方法を解説しています。

 

AviUtlに慣れてない方は基本的な使い方のページもどうぞ。

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ブラシで描く絵画のようなプロフィールムービーのサンプル

※音量注意

BGM:アサガオと始まり – DOVA-SYNDROME

ブラシで描くプロフィールムービーをAviUtlで作成する方法

Step1. キャンバスの画像素材をダウンロードし、配置する

サンプルムービーでは、背景(キャンバス)に下記のサイトの画像素材を使っています。

このようなお好きな素材をあらかじめダウンロードしておきます。

 

画像オブジェクトを追加

タイムライン上で右クリックメディアオブジェクトの追加画像ファイルで画像オブジェクトを配置。

ダウンロードした画像ファイルを選択

参照ファイルのボタンをクリックし、ダウンロードしたキャンバスの画像を選択しましょう。

 

Step2. Scene 1にクロマキー用の背景を配置

RootをクリックするとSceneが選択できる

タイムライン左上のRootという箇所をクリックすると、Scene 1・2・3…とずらっと表示されます。

どのSceneを選んでもいいですが、今回はとりあえずScene 1にしましょう。

Scene 1のタイムライン上で右クリックメディアオブジェクトの追加図形を追加します。

図形オブジェクトの背景の設定方法

図形の種類を背景にし、色の設定を行うと、表示範囲全面が単一色になります。

背景を緑一色にした例

この背景の色は最終的に透過されるので何色でも構いません。

が、クロマキー合成によってガチャピンが透明になる放送事故が過去にありまして。

このような事故を起こしたくない場合、使用する写真で絶対に使われてない色を選んでくださいね。

とは言うものの、普通は

  • 赤:RGB(255, 0, 0)
  • 緑:RGB(0, 255, 0)
  • 青:RGB(0, 0, 255)

が一般的。ガチャピンが例外な配色してるだけです。笑

 

Step3. Scene 1にカスタムオブジェクトのライン(移動軌跡)でブラシの動きを表現する

カスタムオブジェクトでライン(移動軌跡)を選択

タイムライン上で右クリックメディアオブジェクトの追加カスタムオブジェクトを追加します。

一番下のプルダウンで ライン(移動軌跡) を選択。

 

カスタムオブジェクトに中間点をいっぱい追加している様子

カスタムオブジェクトの前半部分に、中間点をいくつか追加します。

各座標を好きに動かしてみましょう。移動の種類は加減速移動やイージングを使うと単調な動きでなくなるので、ブラシっぽさがより増しますよ。

 

移動軌跡の動きのサンプルムービー・その1

動きのサンプルが上記の通り。

移動軌跡はその名の通り、動いた跡が表示され続けます。

 

以下、設定ダイアログの設定項目です。フィルタ効果は設定順に並んでます。(省略している項目はデフォルトの数値)

  • 標準描画
    • X/Y/Z:お好みで(サンプルムービーでは加減速移動してます)
    • ライン幅:100
    • 先端:0
    • 描画間隔:0
    • 種類:ライン(移動軌跡)

 

移動軌跡のオブジェクトの表示時間は長めにしておくのがポイント

上のサンプルアニメ並みにオブジェクトの表示時間が短いと、表示したい写真が途中で消えてしまいます。

動き終わった後の表示秒数は少し長めに(20秒くらい?)にしておくと吉。

 

Step4. ライン(移動軌跡)にラフエッジをかけてブラシっぽくする

カスタムオブジェクトにラフエッジを追加してブラシっぽさを演出

Step3.のままだと、ただの動く円。

ブラシっぽくないので、ティムさんのスクリプト:ラフエッジで不規則さを出し、ブラシ感を演出します。

  • アニメーション効果(ラフエッジ
    • 変形量:35
    • 周期:10
    • 形状:5

 

図形オブジェクトにラスターをかけたものを配置

更にラスターをかけた図形オブジェクトを適所に配置することで、かすれ具合を表現。

(タイムライン上で右クリックメディアオブジェクトの追加図形で別オブジェクトを追加してます)

ラスターをかけた図形オブジェクトを色分けして分かりやすくした例

分かりやすく赤色をつけて表示するとこんな感じ。

ブラシ跡と角度を同じにしてすみっこに配置することで、自然な仕上がりになります。

  • 標準描画
    • X/Y/Z:任意
    • 回転:任意
    • サイズ:200
    • 縦横比:80
    • 図形の種類:三角形
  • ラスター
    • 高さ:30
    • 周期:0.00
    • 縦ラスタ―:チェック

 

Step5. RootでScene 1を読み込み、クロマキー合成する

タイムラインのScene 1をクリック、Rootを選択してRootに移動

タイムラインのScene 1という箇所をクリックし、Rootに戻ります。

Rootのタイムライン上で右クリックメディアオブジェクトの追加シーンを追加します。

 

RootでScene 1を読み込む方法

シーンの選択ボタンから先程作成したScene 1を選択。

そうすることで、RootにScene 1で作成した動画が読み込まれました。

 

Scene 1の設定ダイアログからフィルタ効果のクロマキーを追加

フィルタ効果で、クロマキーを追加します。

クロマキーで透過したい色をメインウィンドウで取得

キー色の取得をクリックしてから、透過したい色をクリックすると…

クロマキーにより透過された例

一発で透明になりました。

若干色が残ってますが問題ありません。気になる方は彩度範囲で調整してください。

[わざわざSceneで作成する必要あるの?]
全てRootで作成すると、後述するStep6. のクリッピングがうまくいきません。
また、Sceneで作成することにより
  • 何度も使いまわしが簡単
  • タイムラインや設定ダイアログがスッキリする
  • 表示速度の調整が容易
というメリットがあるため、必ずSceneで作成してください。

 

Step6. 下のレイヤーに写真を配置し、上のオブジェクトでクリッピングする

Scene 1より下のレイヤーに画像を配置し、上のオブジェクトでクリッピングをする

Scene 1より下のレイヤーに写真を配置。

タイムラインの画像オブジェクトを右クリック上のオブジェクトでクリッピングを選択すると、Scene 1の動画に沿って写真が表示されるようになります。

 

Step7. キャンバス地の画像素材を追加で合成する

Step6. まででもそれっぽいのですが、より質感を出してみましょう。

キャンバス地を更に配置し、上のオブジェクトでクリッピングする

写真より下のレイヤーに、一番最初に配置した画像素材を再度配置します。

こちらもタイムラインの画像オブジェクトを右クリック上のオブジェクトでクリッピングを選択。

合成モードを陰影にする

合成モードを陰影にします。

キャンバス地を合成してない状態とした状態の比較

微妙な差ですが、お分かりになるでしょうか。(スマホの方はピンチアウトで拡大してご覧ください)

陰影で合成することにより写真の部分に凹凸が表示され、まるでキャンバス地に直で描いた絵画のように。

 

Step8. テキストを追加

テキストを追加したサンプル画面

お好きなようにテキストを追加します。

オシャレで読みやすい動画の字幕(テロップ)の作成方法も参考にしてみてください。

 

Step9. 描いた写真やテキストをブラシで消す

移動軌跡の動きのサンプルムービー・その2

Step2. から Step5. を参考に、新たなブラシの動きを作成します。

 

キャンバス地を上のオブジェクトでクリッピングすると、消していく表現ができる

Rootで読み込んだSceneより下のレイヤーに、再度キャンバス地の画像を配置。

上のオブジェクトでクリッピングすることにより、ブラシで消していく表現ができます。(実際はキャンバス地の画像を上書き表示しているという形です)

 

これらを繰り返すことで、上のようなサンプルムービーが完成します。

 

おまけ:他の方法でブラシの動きを作成する

ブラシの動きが1~2個だと、単調なムービーになってしまいます。Scene 1 の動きは緩やかですしね。

いくつもパターンを用意しておきましょう。

 

画像素材とワイプを活用したブラシの動きのサンプル

筆の画像素材を用意して、ワイプ(横)を活用すれば更に簡単に筆の表現が可能です。

 

画像素材を活用したブラシ・規則性を持たせない場合のサンプル

1画ずつ表示する必要はありません。双方向から描いていっても良い感じになります。

 

その他、動画制作の手順やアイデア・テクニックについてはまとめページをどうぞ。