線画をブラシで着色するプロフィールムービーの作り方【AviUtl】
キャンバスにブラシで徐々に描くプロフィールムービーの後半部分の作り方です。写真をブラシで描画するだけでなく、よりクオリティアップさせてみましょう。
このページでは、AviUtlのカスタムオブジェクト(移動軌跡)を用いた、線画を描画してそれを着色していくムービーの作成方法を解説しています。
AviUtlに慣れてない方は基本的な使い方のページもどうぞ。
線画を描いてからブラシで徐々に着色するムービーのサンプル
※音量注意
このページでは00:12以降の作り方を解説しています。
線画をブラシで着色するプロフィールムービーをAviUtlで作成する方法
Step1. ライン(移動軌跡)でブラシの動きを作成する
まずキャンバスにブラシで徐々に描くプロフィールムービーの記事の、Step1.~Step5.まで完成させておきます。
Step2. 人物だけを切り取った写真を用意する
サンプルムービーのようにキャンバスに描いていく演出の場合、線画描画時に背景もあるとごちゃごちゃしてしまい、人物にフォーカスしづらいです。
人物のみを切り取った画像を使うことで、ゲストに見やすく分かりやすくしましょう。
切り抜き写真の用意はとっても簡単。remove.bgを使うだけ。
remove.bgは写真をアップロードするだけで、精度の良い切り抜き画像に変換してくれるツールです。神。
他のサービスも使ってみましたが、remove.bgが一番精度が良かったです。他サービスは髪の毛のような細かい切り抜きがイマイチだったり、それ以外でも背景も一緒に切り抜いちゃったりしたので。
Step3. 写真を線画にする
写真を線画にするにはティムさんのスクリプト:ライン抽出Tを使用します。
透過画像のオブジェクトにアニメーション効果を追加し、ライン抽出Tを選択。
数値はお好みで。今回は鉛筆のような細い芯で描いた感じにしたかったので、細めで設定しました。
- アニメーション効果(ライン抽出T)
- 半径:任意(サンプルは2)
- 強度:任意(サンプルは800)
- ラインのみ:チェックする
写真を加工してるので、アニメのようなくっきりと無駄のない線はちょっと難しめ。
ライン抽出Tではなく、ラフ画線Tでもいいかも。
Step4. 線画をSceneでクリッピングする
Step3.の写真より上のレイヤーにScene 1を配置し、合成モードを乗算に変更。
キャンバスにブラシで徐々に描くプロフィールムービーのStep5.を参考に、クロマキーの設定も忘れずに。
そうしたら画像オブジェクトを右クリック
すると、Scene 1の動きに合わせて線画が徐々に表示されます。
Step5. 線画を徐々に着色する
続いては線画に徐々に着色する方法です。
線画より下のレイヤーに、再度Scene 1と写真(背景あり)を配置。
これもScene 1の合成モードは乗算に、クロマキーの設定をしておきます。Step4.のScene 1をコピペすると楽ちんですね。
画像オブジェクトを右クリック
すると、線画が上書きされ、着色された感じのムービーになります。
Step6. キャンバス地の画像素材を追加で合成する
これもキャンバスにブラシで徐々に描くプロフィールムービーで行ったことと同じですが、絵画っぽくするためにひと手間加えます。
写真より下のレイヤーに、一番最初に配置した画像素材を再度配置。
合成モードを陰影にし、タイムラインの画像オブジェクトを右クリック
を選択。
陰影で合成することにより写真の部分にも凹凸が表示され、まるでキャンバス地に直で描いた絵画のようになります。
Step7. 描いた写真やテキストをブラシで消す
キャンバスにブラシで徐々に描くプロフィールムービーのStep2~Step5を参考に、新たなブラシの動きを作成します。
Rootで読み込み、そのSceneの下のレイヤーにキャンバス地の画像を配置。
これもタイムラインの画像オブジェクトを右クリック
を選択します。(今回はSceneオブジェクトも画像オブジェクトも、合成モードは通常のままでOK)
キャンバス地の画像で上書きすることで、描いた絵を消していく表現をしています。
(動きを使って消さず、フェードアウトさせてもいいとは思います)
以降、Step2.~Step7.を繰り返すことで、線画を徐々に着色する統一感のあるムービーを作ることができますよ。
線画と着色のブラシの動きを変えて、あえて塗り残しを作ってもいいかもしれませんね。
その他、動画制作の手順やアイデア・テクニックについてはまとめページをどうぞ。
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