AviUtlの基本的な使い方【新規作成~編集~保存出力まで・初心者のための入門編】
AviUtlの基本的な使い方についての説明ページです。
導入(ダウンロード&設定)がまだの方は、導入方法のページをご覧ください。
動画編集は奥が深く、あれもこれも説明すると大変なことになってしまいます。
ですので、このページでは超基本的なことだけに絞って説明してます。
音楽を流しつつ動画や画像の上に字幕を表示した編集データを、別ファイルに出力する
その他、ムービーの作成方法やテクニックはまとめページをどうぞ。
AviUtlの画面構成について
- メインウィンドウ:編集中に現在の状態が見れます。
- タイムライン:ここで画像や音楽などを読み込み繋ぎ合わせます。画像や文字の表示時間もここで設定します。横軸が時間軸です。
- 設定ダイアログ:タイムラインにあるものは全てオブジェクトと呼びます。そのオブジェクトを好きに配置したり拡大縮小したり回転したりするための設定画面です。
- タイムライン: で表示
- 設定ダイアログ:タイムラインに適当なオブジェクトを追加(※)して、そのオブジェクトをダブルクリック(メインウィンドウでもタイムラインでもどちらでもOK)すると表示
※後述の「画像を表示・音楽や動画を再生」「文字を表示」の項を参照
動画作成前に:動画サイズを決める
まず結婚式場に最終的に納品する媒体を確認しておきましょう。それにより動画のサイズが決まります。
具体的には
- DVDの場合:720×480(16:9) または 640×480(4:3)
- Blu-rayの場合:1920×1080(16:9)
- (YouTubeの場合:1920×1080(16:9)または 1280×720(16:9))
となります。(単位は全てピクセル)
16:9または4:3とはスクリーンの縦横比のことです。
式場のスクリーンに合わせて作成しないと、映像が横に伸びたり縮んだり切れたりしてしまうことになります。
上映サイズとどちらのディスクで納品すればいいのかを、作成前に必ず式場に確認してください。
新規プロジェクトを作成
新しい動画を作成したいときは、新規プロジェクトの作成から始めます。
タイムラインを右クリック
を選択します。何らかのプロジェクトファイルを開いている場合、タイムラインを右クリックしても という項目が表示されません。メインウィンドウ メニューバーの でプロジェクトを一度閉じてから新規プロジェクトの作成を行ってください。
新規プロジェクトの作成ダイアログが表示されますので、画像サイズ・フレームレート・音声レートを指定します。
画像サイズ・フレームレート・音声レートとは
画像サイズは編集時の画面の大きさです。
「動画サイズを決める」の項で設定した動画サイズの数値を入力してください。
異なる数値を入力しても作り始められますが、特にメリットがない(デメリットはたくさんある)ので同じ値で。
フレームレート、音声レートはデフォルトのままで大丈夫です。
ざっくり説明しますと、フレームレートは大きいほどムービーの動きが滑らかになり、音声レートは大きいほど音域が広がり音色が豊かになります。
無理に数値を上げるとパソコンに負担がかかり、カクカクして動画編集がしづらくなります。デフォルトの数値でも充分なので、いじる必要はありません。
画像を表示 / 音楽や動画を再生
タイムラインを右クリック
でオブジェクトを挿入します。設定ダイアログの参照ファイルをクリックしファイルを選択することで、オブジェクトが読み込まれ表示・再生できるようになります。
画像が大きすぎたり小さすぎる場合は、拡大率を増減して調整しましょう。バーで調整することもできますし、数値を直接入力して指定することもできます。
何か変な位置に行っちゃった! という場合は、画像を左クリックで掴んでドラッグすることで簡単に移動可能です。X(横に移動)・Y(縦に移動)のバーや、数値の直接入力でも調整できます。
文字を表示(字幕の挿入)
タイムラインを右クリック
で文字を表示できます。表示する内容は設定ダイアログの一番下の枠内に入力します。
画像の上に文字を表示させたい場合(いわゆる字幕)は、タイムラインのLayer Xの数値が大きい方にテキストオブジェクトを配置してください。
レイヤーの数字が大きいほど手前に表示されます。
文字のオブジェクトより画像のオブジェクトが下に配置されていると、文字が見えなくなってしまいます。
レイヤーとは「層」という意味で、透明なフィルムがいくつも重なっているイメージです。
例えば上の左図なら透明なフィルム1に画像を貼り、透明なフィルム2に文字を貼っています。
ペイント等で画像に直接文字を入れれば字幕ムービーはできますが、何かあったときに修正しづらいですよね。画像は画像、文字は文字、とレイヤーを分けておくことで、細かな状況にすぐ対応できます。
そうして、レイヤーを全て重ねた状態がメインウィンドウに表示されています。
文字の大きさを変更
文字の大きさは、設定ダイアログのサイズで変更可能です。
拡大率でも大きさの変更ができますが、サイズが小さいまま拡大率だけを上げると文字が荒くなります。
テキストの挿入や使い方については、別ページで詳しく説明してますのでそちらもどうぞ。
オブジェクトの位置を調整
オブジェクトは自由にドラッグすることができます。
タイムラインの横の目盛りは開始時からの秒数です。オブジェクトは開始位置に合わせて配置します。
タイムライン左上の青い||||||をドラッグすることで、目盛りの縮尺を変更できます。
オブジェクトの表示時間の調整
オブジェクトは、その長さが表示している時間を表しています。
表示時間はオブジェクトの端を掴んでドラッグすると自由に長さを変えることが可能です。
時間を指定したい場合は、オブジェクトを右クリック
で秒数を指定できます。
プレビュー再生する
AviUtl導入方法のページではシステムの設定で「再生ウィンドウの動画再生をメインウィンドウに表示する」にチェックを入れることをおすすめしています。チェックオンするとメインウィンドウで動画をプレビュー出来るようになります。
再生ボタンです。現在のフレーム(タイムラインの赤い線)から再生が始まります。
1フレーム戻る/進むボタンです。
新規プロジェクト作成の際、フレームレートを設定しましたよね。
実は動画は細かいパラパラ漫画で成り立っています。フレームレートとは1秒間に表示する画像の量です。
つまり30fpsで作成したプロジェクトは、1秒間に30枚の画像が集まり動画を形成しているんです。1フレーム=0.033秒ということ。
このボタンは何に使うのかと言うと、音楽とオブジェクトの表示のタイミングを微調整する際に大活躍します。音楽にピタッとハマった動きをすると動画のクオリティがアップ。
シーンの切り替え(シーンチェンジ)
画像を切り替えるときにちょっとしたエフェクトをかけると、一味違うムービーになります。上のサンプルはクロスフェードです。
このようなエフェクトがデフォルトで豊富に備わっているAviUtl。
タイムラインを右クリック
で簡単にかけられます。設定ダイアログでシーンチェンジの種類が選択できるので、色々と試してみると楽しいですよ。
シーンチェンジは自身より上のオブジェクトに適用されます。
プロジェクトの保存
動画編集は時間がかかります。プロジェクトを保存して、次回の作業を途中から再開できるようにしましょう。
で保存ができます。
動画をmp4形式で出力
DVDに焼く前段階として、mp4という形式でファイルを出力する方法です。
を選択。
名前を付けて保存ダイアログが表示されますので、ビデオ圧縮をクリック。
設定画面が表示されます。よく分からない単語がいっぱい並んでますが、
を選んでおくだけで、いい感じの設定値になります。OKを押して保存ダイアログに戻り、ファイル名を入力して保存ボタンを押したら後は待つだけでmp4動画の完成です。
ここからDVDに焼く方法は、別ページで解説しています。
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